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世界遺産の登録削除

世界遺産の登録削除

1975年に世界遺産条約が発効されて以来はじめて、2007年に世界遺産の登録削除物件が発表されました。その物件とは、1994年に登録されたオマーンの「アラビアオリックスの保護区」です。


航空写真:アラビアオリックスの保護区

アラビアオリックスは、50~60cmの長い直線的な黒い角と白い体を持つウシ科の動物で、砂漠地帯に生息しています。アラビアオリックスは、その美しい角目当てで乱獲され、1972年に野生種は絶滅していました。

その後、オマーン政府が砂漠地帯に保護区を設けて、野生化の試みが進められ数百等の生息が確認されるようになりました。この希少な野生動物の保護活動が評価されて1994年に世界遺産に登録されました。しかし、その後、オマーン政府は、資源開発のため保護区を90%縮小してしまいました。これは、世界遺産のガイドラインを無視した行動であり、2007年に登録削除が決定されてしまいました。

今回のオマーン政府の決定の背景を考えてみます。近年の中国、インドの経済成長に伴って、資源価格の高騰が続いています。例えば、原油は、2004年の20(ドル/バレル)から、2007年には5倍の100(ドル/バレル)になりました。これにより、今まで利益がでなかった鉱山や油田でも、十分に利益がでるようになり、各地で資源開発が積極的に行われるようになっています。今回のオマーン政府の決定も、絶好調な世界経済が影響を与えているかもしれません。

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